伊藤選手との邂逅 #京都サンガ #伊藤優汰

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 おぼろげな記憶ながら初めてプロサッカーすなわちJリーグを見たのはJリーグ誕生した1993年かその翌年ぐらいだったと思う。対戦相手が横浜フリューゲルス、場所が長居第二競技場だったのでおそらくセレッソ大阪の試合だったのではないかと思う。Jリーグというプロリーグが発足したので一度見てみないかと言われていわゆるタダ券を貰って見にいった。もしかしたらプレシーズンマッチのようなものだったかも知れない。サッカー経験のないものには横浜フリューゲルスの前園選手がゴールしたこととゴール裏で見ていたため距離感がよく掴めないないなという印象を持ったことしか覚えていない。




正直言ってその当時よく観戦に行っていたプロレスや野球に比べてスピードはあるもののボディサイズが一般の人と変わらずプロとしての「肉体の説得力」みたいなものを感じられなかったし魅力的にも思わなかった。その後、一度ひとりで長居スタジアム(現ヤンマースタジアム)にセレッソ大阪対浦和レッズを見に行ったと記憶している。その時はセレッソを応援するというよりも小野という凄い選手がレッズにいるということで小野選手目当てで行ったように思う。ガラガラのスタジアムに浦和サポーターの太鼓と声援がこだましているのが印象的でレッズファンというのは熱いだということを知った。チャントという言葉は知らなかった。その試合は森島選手がすばしっこく誰もいない右サイドを駆け上がり得点したことを覚えているがなぜあそこがガラガラになるのかはわからなかった。お目当の小野選手は思ったよりも小柄でコーナーキックを蹴っていた。





その後しばらくサッカーはテレビで観るものだった。W杯の直前に俄かファンになり、その時だけ熱くなった。

会社の福利厚生の一環として京都サンガの年間チケットが配布されたのは4年前の2011年だった。京都サンガは取引先の関係で深い意味はなく、西京極までは少々遠いと思ったが行った人の話を聞くとお弁当とビールがついてくるので季節の良い時期に行くのはサッカーにさほど詳しい人でなくてもいいよと言われて同僚3人と行ってみた。
ウォーミングアップの選手を見て野生動物のようなその無駄のない身体、そこから繰り出されるシュート練習に驚いた。試合が始まり一人の選手に目がいった。ルーキーイヤーだった伊藤優汰選手。まだ、高校生のあどけなさを残し元気一杯に目の前のピッチを駆け上がり、また駆け下がってきた。身体から若いエネルギーを発散させ、プロとしてサッカーのできることの喜びを表現しているようだった。その後も時々、西京極には行ったが試合に出ている伊藤選手を見ることは少なかった。2013年愛媛FCに移籍していたが、去年、京都に戻ってきて今年から背番号11をつけている。伊藤選手へのクラブの期待の表れだということだろう。地元クラブを応援しようと思い立って自宅から近いセレッソのファンクラブに入ったのは去年。この前、キンチョウスタジアムで久しぶりに見た伊藤選手はかなり大人の選手になっていた。一人の選手の成長を見、感じられるのもJリーグの魅力だと思った。

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