残念やったぁねぇ
暖簾をくぐると慰めてくれるようなお母さんの声
相手が強かった、まぁ、しょうがないわと私。なるべく相手に気を遣わせないように笑顔を作るがぎこちない。カウンターには採れたてのゴーヤ。深い緑が目に染みる
3時間前___。ホームに首位、川崎フロンターレを迎えた首位決戦。とは言うものの川崎は20試合で17勝2分1敗、得失点差41と圧倒的な強さ
著名なサッカーライターにJリーグのなかに1チームだけスペインリーグのチームが混じっているようだと言わしめるほど強い
そしてもし勝てれば奇跡が起こるかもしれないと期待した
試合開始早々、川崎は強烈なFWが幅を取りながら、ゴールをこじ開けようと湧き出るように選手が顔を出しドリブルを仕掛けてくる
セレッソゴール前では冷や冷やしどうしだったが、なんとか互角に対抗_やれているという感触
ところが37分
CKの流れから早いグランダーを入れられオウンゴール。0-1
先制したかったセレッソは苦しくなった。それでも選手たちは慌てることなく落ち着いてプレイ。ロティーナセレッソの集大成をみせるために得点をとりにいく
62分、松田選手のロングクロスから奥埜選手のヘディング
これがゴール隅に見事に決まって1-1の同点そこから逆転と思ったのだが、流石の川崎は交代選手が先発選手に負けず劣らず素晴らしい
いままで耐えてきたダムが決壊するかのように交代選手に83分、84分とわずかな時間に得点を決められた
川崎は強かった攻撃だけではなく、攻から守への切り替えでも素早くセレッソの選手を取り囲みボールを取り返した
サブにも元ブラジル代表選手や日本代表級の選手が控え、足が止まる時間帯に惜しみなく投入してくる。セレッソも藤田選手は足をつりながら
最後までプレイし、松田選手は終了のホイッスルともに天を見上げて倒れ込み、しばらく立てなかった。選手たちのこの試合に賭けた思いが伝わってくる負けたが対抗できないほど大きな差ではないように思えたし、選手層の厚さを考えると大きな差のように思えた___
玉ねぎとツナとをまぜたゴーヤのサラダ
ゴーヤを噛むと口の中にほろ苦い味が伝わり、その瞬間にいままで溜めていたこころの涙が溢れた
2020明治安田生命J1リーグ第20節 セレッソ大阪1-3川崎フロンターレ 2020年10月3日(土) @ヤンマースタジアム長居 天候:曇 15:03KO 観客11,842人
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