試合開始前に「掲げた理想から程遠い現実を見せられ積み上げたサッカーをぶっ壊した責任はレヴィーだけなのか?クラブとして失敗を認め強化体制の刷新を求める」とやたらと長い弾幕がゴール裏に掲げられた。すったもんだの挙句の監督交代劇。騒動の最中わかったことはもともと、クルピ監督は今年1年のみで退任し来シーズンからは満を持して小菊昭雄コーチが昇格する予定であったこと
それであれば猶更、何のために4チームが降格するという危険極まりない今季、敢えてロティーナ監督との契約を打ち切り、ブラジルで監督業を引退していたクルピ氏を招聘したのだろう。ロティーナ監督から小菊コーチの禅譲というシナリオが最もリスクのないものであったはずだ。この不可解な監督交代劇、
その理由の説明がない。改めて1月22日、今季始動の記者会見を見返してみると森島社長も、梶野チーム統括部長も今季の目標としてトップ3、つまりリーグ戦3位以内を目標に掲げている。気になってこのクラブのリーグ戦順位の推移をみてみるとJリーグ加盟年度が1995年であるが2001年に1回目の降格(1年で復帰)、2006年に2回目(復帰に3年を要す)、2014年に(復帰に2年を要す)と3回のJ2降格を経験している。注目すべきは降格から降格までの期間が4、5年であること、そして3回目の降格からJ1に復帰したのが2017年。ここ4シーズンは無事J1で過ごした。しかも2017年からは3位、7位、5位、4位と過去のクラブの歴史のなかでも優秀な成績を積み上げてこの間、降格を心配する必要がなかった
森島、梶野発言のトップ3以内はロティーナ監督が引き続き指揮を執っているのであれば説得力のある目標であっても、監督を交代してとなると(それがたとえ4度目の登板のクルピ氏であろうとも)納得というよりも大丈夫かという不安が先に来るのである。そして不安が的中した
不可解で唐突な森島、梶野発言は、言葉は悪いが4位に入った監督を代えたのだから3位以内でないと辻褄が合わないということでトップ3と言ったように思える。3度もJ2降格を経験しているこのクラブのファン・サポーターはトップ3以内という目標よりもシーズン中、安定して勝ち点を積み上げ少なくとも、トップハーフに居続けることを望んでいる。そんな目標ではスポンサー獲得がままならないかもしれないが、少なくともここ4年間はそれが出来ていた
今後、Jリーグも変容し、資金力のあるクラブとそうでないクラブではに大きな開きが出てくるようになる。資金力がJ1中位であるセレッソはヤンマーブランドを駆使して古豪と立ち位置でよいと思うし、何よりも安定したクラブ運営でJ1リーグに居続けてことが肝要だ。以前、戦ったことのあるセビージャFCのように2021年9月1日(水)JリーグYBCルヴァンカップ 準々決勝 第1戦
セレッソ大阪0-1ガンバ大阪
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