午前中から降り頻る雨
今日こそは鹿島アントラーズから勝利を挙げるところを見たいと家を出たが結果的にはまたしても苦杯を嘗めることになった。
応援した九年間のなか、未だにホームで勝ったところを見たことがないというのはたぶん鹿島だけ_負けに不思議の負けなしというが、これだけ勝てないとなると
この試合は朝から雨で水を大量に含んだピッチ、普段とは違う難しいコンディションでの試合であることは誰もが認識していたはずである_しかして試合後の監督、選手のコメント
【小菊監督】ビルドアップを安定してボールを運ぶか、それとも、ピッチコンディションを考えたサッカーをするか。チームとして安定していないところで2失点したことは残念でしたが、...
【山田選手】ある程度、落ち着いた時に、回そうという選手と、速い攻撃を、という選手で少し分かれてしまった。練習の中で、攻撃パターンや立ち位置を取ることはやっていましたが、少し思いのすれ違いはあったかも知れません 。【中原選手】自分たちのやろうとしていることが、ボールをつなぐところ、背後を狙うところ、全体の意思統一が少しばらけた部分もあると思います。_と小菊監督と先発した二名の選手が試合開始早々、戦術の共通認識に問題があったことを認めている残念ながら5分で先制点を奪われるのだが、それまで鹿島のアタックは3回。すべてロングボール、裏抜けのパスでシンプルにゴールを目指している
そして3回目のアタック、ゴールキックを中盤で競ってシュート、はじいたところを押し込まれた
しかしこれをもってセレッソと鹿島の差だと言えない。その2分前には同じようにキムジンヒョン選手のロングキックを前線で競って、山田選手が折返し、加藤選手が詰める。水が浮いたピッチを意識した序盤、同じようなプレイでセレッソは決められず、鹿島は決め切ったということだ
ただ、気になったことがある。試合前に審判団と両キャプテンが集まり行うコイントス_キックオフを選ぶか、前半攻めるゴールを決めることを選ぶか。コイントスに鹿島が勝って攻める方向を選んだのではないだろうか。通常はどちらがコイントスに勝っても後半に自陣のゴール裏に向かう側を選ぶ。ところがこの試合は反対だった。ホームのセレッソ側がこうした判断をするとは思いにくいのでやはりコイントスに勝ったのは鹿島か。
対戦成績で圧倒的優位にたつ鹿島からすれば、不安定なピッチ状態のなか、前半早い時間に得点し、セレッソの出鼻を挫きたい
水が溜まり、ボールが止まってしまう可能性やその他予測不能な事態が起こりやすいサイドを前半に攻める方向に選んで得点の可能性を広げたということか
そしてその作戦はまんまと功を奏した
もしそうだとするとサッカーはコイントスひとつで勝敗を決することもある怖い競技であり、鹿島はそのことを熟知する恐ろしいチームということになる。そしてそれが鹿島が鹿島たる所以なのかもしれない。そしてこの境地に辿り着けないとリーグ優勝は見えてこない
2022年4月29日(金)明治安田生命J1リーグ第10節
セレッソ大阪0-3鹿島アントラーズ
@ヨドコウ桜スタジアム 天候:曇一時雨 16:03KO 観客9,883 人
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