2022Season Episode28 手荒い抱擁 アビスパ福岡戦

 

審が試合終了のホイッスルを吹いた。先取点をあげたヨニッチ選手に駆け寄った鈴木徳真選手、鳥海選手。

三人で抱き合った後、ヨニッチ選手が二人の頭をぶつけるように押した。荒々しい抱擁のなかにも31度を超える灼熱のスタジアムで完璧な試合をした選手たちの高揚感が伝わってくる。クリーンシートで凌いだディフェンス陣にとってはひと際、格別な勝利となった。

二週間の中断期間をおいて行われたJ1リーグ第23節、ホームでのアビスパ福岡福岡はこの試合まで22試合で失点が18失点と1試合当たり1点以下に抑えており、リーグ最少失点のチーム。

-0の時間が続くとセレッソ側に焦りが出て厄介だ。焦って前がかりになるとカウンターでひっくり返されて失点というのはサッカーではよくあること。

どんなかたちでもいいから早い時間帯に先制し、試合を優位に進めたいと思っていた。果たして___試合開始5分。加藤が受けた敵陣でのファウルで得たFK。山中の精度の高いキックにヨニッチが相手が競ることさえ出来ない高い打点でのヘディングシュート。元セレッソのGK永石、一歩も動けず。


く思い描いていた理想的な展開になった。こうなれば相手の攻撃をセレッソの強度の高いディフェンスで嵌めこんでボール奪取。カウンターで追加点を狙いたい。実際、加藤、山田の2トップはかなりの頻度でプレスバックをしていた。

SHの毎熊選手は豊富な運動量で右SB松田選手と連携し、相手のストロングである田中選手の突破をほぼ許さなかった。特に出色は鈴木徳真選手。縦横無尽に動く奥埜選手の位置を確認しながら、危ないスペースを埋め、セカンドボールを着実に奪取し続けた。鈴木徳真選手はシーズン当初は少しの出場時間しか与えら
れず、また、初めて先発した5月14日のアウェイ名古屋戦では動きが悪く、前半で交代。チームはその試合に敗れ、それからしばらく試合に絡めていなかった。しかし、6月26日ホーム清水戦で再び出番が回ってくると、それ以降は今度はがっちりとレギュラーの座を確保している。シーズン当初はパスを出すタイミングが微妙にずれていると感じたがこの日はスムーズにボールを散らして、試合を作っていた。短期間の間に急成長を選手のひとりであり、この試合での影のMVPだと感じた。
は後半59分にルキアン選手、クルークス選手と投入し、勝負に出た。福岡としては本当は0-0でこの交代をしたかったのだろうが、しょうがない。セレッソも山田選手に替えて上門選手。二点目を狙いにいく。すると71分。

インを高く設定した福岡。GK永石のキックを鳥海がヘディングで跳ね返すとちょうど福岡のディフェンスラインの裏に落ちた。鋭く反応した毎熊がドリブルで運び、並走した為田にパス。為田が右足でクロスボールを入れる。GKが何とかパンチングで逃れるが、そのボールを拾った上門が左足に持ちかえてゴール脇にシュートを叩き込んだ。

合はこのまま2-0で終了。福岡のシュートは4本、枠内はゼロ。見ていて危ないシーンがほぼない完勝。これで順位を4位にあげて、残り11試合。目標のACL圏内リーグ戦3位がみえてきた。
またルヴァン杯、天皇杯もある。暑いなか、タイトな日程は続くが、今日のような試合を続けられれば2017年以来のタイトルを獲得できるはずだ。いよいよ楽しみになってきた。

2022年7月30日(土)明治安田生命J1リーグ第23節
セレッソ大阪2-0アビスパ福岡
 @ヨドコウ桜スタジアム 天候:晴 19:03KO 観客8,346 

↓ ↓ ↓  公式記録はこちら
↓ ↓ ↓  ダイジェストはこちら

↓↓↓  Backstage Passはこちら

↓↓↓よろしければクリックをお願いします、励みになります

にほんブログ村 サッカーブログ セレッソ大阪へ にほんブログ村


ブログランキング・にほんブログ村へ

コメント