2022Season Episode30 おっくん、休み17分。 ヴィッセル神戸戦

 

連戦中の3戦目。この酷暑のなか、お互い選手を上手にやり繰りしながら、戦いを進めていく。重要となるのは選手層と誰が出ても同じサッカーができるという共通理解だ。その意味で今季のセレッソはうまくいっている。もともと今季のチーム編成は各ポジションに同じレベルの選手を二人以上置くとされていた。攻撃陣で言えば右SHなら毎熊、中原。左SHなら為田、パトリッキ、CFは上門、タガート、メンデス、山田、北野と揃えた。そうした選手たちいずれもが高いレベルで競争しながら、目の前の試合に出場し勝利に貢献することを目指した。その結果、これまでひとりのスーパーな選手に頼ることなく、まんべんなく各選手が得点をとり、勝利を積み重ねてきた。そんななか、中盤ボランチ、おっくんこと奥埜博亮選手である。

の試合でもハードワークし、走行距離は常にチームでトップ。12km以上を走る。ピッチを縦横無尽に走り回り、今、攻撃に顔を出したかと思うと次の瞬間にはセレッソの守備の危ない地点を埋めており、まさに「どこでもおっくん」である。J1リーグ第24節、ホームヴィッセル神戸戦での奥埜選手はベンチスタートで休ませる作戦。先発のボランチは鈴木徳真選手と怪我明けの原川力選手がつとめる。

合はセレッソがハイプレスで高いボールを奪い、ショートカウンターを発動しようとする。一方、神戸はイニエスタ選手、大迫選手、汰木選手と個々人の能力が高いアタッカーがセレッソ陣で優位にボールを運び、ゴールに迫ってくる。試合序盤は神戸にチャンスが多かった。しかし最後の局面でGKキムジンヒョン選手をはじめ、セレッソのディフェンスラインがしっかりと守っていた。局面、局面では厳しい球際の争いがあり、面白い試合となった。

そんななか、17分アクシデント。原川選手と神戸の選手が激しく接触。倒れた原川選手の上に神戸の選手が乗るようなかたちとなり肩を負傷。試合続行が困難となり、まだ開始早々でアップもしていなかった奥埜選手にスクランブルで選手交替。しかしてこの交替がこの試合そのものを決定づけることになる。

ずは1点目。前半22分。神戸陣内でボールを回す神戸ディフェンダーに中原がチャージ、慌ててGK戻したところ、”原チャ”パトリッキが猛烈な勢いで迫った。GKが苦し紛れのパスを出すが出した先には奥埜。奥埜がワンタッチでタガートに。タガートが二試合連続得点を決める。


いて2点目は前半31分。CKのキッカーは鈴木。蹴ったボールは弾かれるがまたしても奥埜の前に、ここでもワンタッチで鈴木にパス。このワンタッチが効いた。神戸は鈴木に寄せることが出来ず。ゴール前を固めることしか出来なかった。時間の余裕ができた鈴木は狙いすましたシュート。サイドネットに突き刺さる。鈴木J1初ゴール、おっくん、今日2アシスト目。



半に入り、神戸は攻撃的にきてセレッソは凌ぐ時間帯が続いたがいつもの通り、FW陣を交替させながら、前からのハイプレス、ハードワークを継続、そしてその交替で入った加藤が87分にFKを頭で合わせて自身に捧げるバースデイゴール。

個々人の技能、名前では神戸に劣るかも知れないが、セレッソは選手のトラジション時の離合集散が速く、それを90分間続けられるのが強みであり、好調の要因だ。


の試合2アシストと大活躍だった奥埜選手。17分から出場であったにも関わらずチーム3位の約10kmの走行距離。

酷暑のなか、奥埜選手の身体が心配だが、クラブの目標が手の届くところに来ている。怪我人が続出するなか、これからも奥埜選手に頼らざるを得ないのだろう。毎年のことなのだが。

2022年8月6日(土)明治安田生命J1リーグ第24節
セレッソ大阪3-0ヴィッセル神戸
 @ヨドコウ桜スタジアム 天候:曇 19:03KO 観客18,240

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