2023Season Episode11 蹴球素人分析官(4) SC相模原vs福島UFC

 


2022年J3リーグ SC相模原は同リーグで最下位であった。今季は巻き返しを図るためにプレミアリーグの解説などでお馴染みの戸田和幸氏を監督に招聘。戸田氏と言えば2002年の日韓W杯に日本代表として出場。髪の毛を赤く染めてピッチを駆け回る姿は今でも記憶にある。また、近年は大学サッカーや地域リーグのクラブの監督を任される一方、解説者として私のような蹴球素人にもわかり易くかつ、プレイの意図を緻密に解説してくれる姿勢に好感が持てる、一番好きな解説者だった。毎年好きなサッカー解説者の人気ランキングでは上位に位置しており、その戸田氏が満を持してJクラブの監督になったのは興味深い。2002年のW杯から20年経った今、戸田監督がどのようなサッカーをするのか、観てみたいと思った。

2023年J3リーグ第2節 SC相模原vs福島ユナイテッドFC戦。先発メンバーは上図の通り。相模原は4-4-2、福島は3-4-1ー2の配置で。相模原の2トップに対して福島は3CBで一人余らせる陣容。相模原は2トップを真ん中の近い位置に置き、福島の3CB脇を狙いたい。

相模原の攻撃時は山下ー加藤-綿引で最終ラインを構成、中盤は吉武ー佐相-牧山、左右の幅を取るのは左が橋本、右がカルロス。それに2トップ藤沼、松澤という構造のように見えた。

特に佐相にはかなり自由度が与えられているようにみえ、トップ下にいたかと思うと次のプレイではCB横に降りてきてビルドアップに参加。相模原のキープレイヤーだ。
前半はお互いに良いところを出し合ったが決め手を欠き、0-0で終了。相模原が試合を支配していたようにみえた。後半開始、後半は福島が試合をコントロール、62分に樋口→  延、城定→塩浜の二枚代え。更に圧力を強める。相模原も64分松澤→前田、72分カルロス→安藤、牧山→金城に代える。この交替が当たる。

74分、相模原が押し込んで福島の守備網が横に拡がり応対に追われる。最後は福島DFがクリアしたボールが距離が出ず、吉武がゴラッソを叩き込む。
以降、お互い1点ずつを取り合い、2-1で相模原の勝利。戸田監督が記念すべきJ初勝利となった。

【雑感】
相模原は基本ポジションに固執することなく、パスコースに顔だしパスを繋げていく。空けたポジションには他の選手が埋めてリスクマネジメントをする。選手のポジション取りもスムーズで見ていて楽しいチームでだった。
こうして素人なりに分析を試みようとするのは間違いなく解説者時代の戸田監督のおかげである。サッカーという美しくも繊細な競技を自分なりの方法と解釈で見る時間は至福の時なのだ。幸いにも今季は関西ではFC大阪奈良クラブという二つのクラブがJ3に昇格した。セレッソの試合と重ならなければ現地で相模原の試合を見たいと考えている。

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