2023Season Episode15 京都みやげ 京都サンガ戦

 

「スタジアム近くに来るとやっぱり上がるわ」と亀岡駅の階段で前を歩くジャージ姿の高校生たち。背負っているリュックサックには東山高校の刺繍。

「あぁ!先輩の阪田選手の応援に来たのだ」と了解する。お正月に行われた高校選手権では、京都代表東山高校と鹿児島代表神村学園を応援した。勿論、セレッソへの内定が決まっていた阪田澪哉選手と大迫塁選手の応援で、これほど高校サッカーを見続けたことがないというほど、彼らが勝ち進むたびに試合を見た。前を歩く高校生たちにも勝手に親近感を抱く。

日水曜日の午後7時開催のルヴァン杯グループステージ第3節。アウェイ京都サンガ戦。仕事を抱えているとこの時間帯のアウェイ遠征は無理であるが、現在、失業中の身の上。どんよりとした天候のなか、亀岡に向かった。

さて、試合は_5日前に横浜Fマリノスとのリーグ戦を戦っているので先発メンバーはRSB松田以外は10人を変更。


怪我明けの原川の他、リーグ戦で出番に恵まれていないメンバーが名を連ねる。なんとかリーグ戦に絡めるように今日はいいプレイでアピールしたい。それと阪田、大迫のルーキーコンビがベンチ入り。出番はあるのか楽しみだ。セレッソはリーグ戦の4-3-3ではなく、4-4-2であった。
キックオフ。京都はファースプレイからセレッソのRSB裏を狙う積極的なプレイで圧力をかけてくる。雨が降っており、ピッチが滑りやすくなっているのもなんとなく嫌だ。


前半3分
セレッソのGKからのビルドアップ。前線3、中盤3で中央を締めてくる京都。LSB舩木にパスを出し、裏のスペースにカピシャーバを走らせる。カピシャーバがクロスを出し、加藤が滑り込みながらシュート。セレッソとしてはこれがやりたかったかたち。

前半5分⚽失点 京都サンガ1-0セレッソ大阪

京都RSBの単純なクロス。カピシャーバは中に絞ってからチェックにいっているため、ほぼフリーで上げられた、CB西尾を超えて京都松田天馬の足元へ。松田を躱して冷静にセレッソゴールに叩き込まれた。

松田天馬、湘南時代から決めれている印象。

それにしてもあまりに早い、あまりにあっけない失点。
普段リーグ戦にあまり絡めていない西尾、進藤の両CBに不安が残る展開。やはり試合に出なくては得られないゲーム感というのがあるのか。

前半7分⚽失点 京都サンガ2-0セレッソ大阪

直後の7分。GK清水のゴールキック。西尾→舩木へ。
当然、京都の前線3枚は寄せてくる。舩木はニアゾーンに降りてきた加藤にパス。加藤が京都CBアピアタウィアに後ろから突かれて、キープできず。ボールは京都平賀の前に落ち、ドリブルからシュート。
綺麗に決まる。

京都の前線3ー中盤3に対してセレッソはCB2ーボランチ2の6対4の状態。トランジションでここにボールが来れば、数的優位である京都の恰好の餌食になる。そんな感じの失点だった。_が悲劇はまだ続く。


前半20分⚽失点 京都サンガ3-0セレッソ大阪

不用意なCB西尾の横パスから進藤が慌てて松田にパスするが前プレの京都はボールをカット。そのままゴール前でパスを繋がれて最後は一美が落ち着いてシュート。

前半、それも20分で勝敗はほぼ決した。
皮肉なことだが、これで阪田、大迫を出しやすくなった。勿論、こんなかたちを望んでいた訳ではないが。

半はこのまま終了。
HTを待つ間、亀岡の寒さが身に染みてきた。寒いのは気温ばかりのせいではないが。
後半、選手交代はクルークス→レオセアラ、喜田→阪田。阪田のプロデビューは45分の時間を与えられた。スカパーの中継では件の東山高校サッカー部後輩たちの応援する姿が抜かれた。
せめて期待を持たせるプレイを京都みやげに持たせて欲しいと願う。後半はセレッソはパワーをかけて攻めに出たのだが_。


⚽後半51分⚽失点 京都サンガ4-0セレッソ大阪
京都のCKをセレッソが跳ね返すが京都が回収。谷内田がミドルシュート。さほど難しいシュートには見えなかったが雨でグローブが濡れているせいか、GK清水の手をスルリと抜けてゴール。谷内田は右利きのだが、このシュートは左足で放ったものでブロックにいったカピシャーバは左足を切れなかった。本当に上手くいく時はすべてが上手くいき、ダメな時はすべてがダメ。この試合はまさにそのような試合で前者が京都、後者がセレッソであった。


⚽後
半55分
直前のプレイで京都CBイヨハが2枚目のイエローで退場。CB麻田を入れて4-4-1でコンパクトに守る。その結果、RSH阪田の前に広大なスペース。何度もドリブルで仕掛ける。
⚽後半79分
大迫投入。もう少し早く代えて欲しかった。
後でスカパーで見直すと大迫は何度も手でコーチングをして、またオーバーラップしていた。

試合はこのまま終了。

京都みやげはルーキーコンビのプロデビュー戦を観られたことだけだった。

【雑  感】
・カピシャーバ選手フル出場。ディフェンスにやや難ありだが、90分戦える選手である。
・阪田、大迫選手のデビュー戦。怖いもの知らずでがむしゃらに自分の持ち味を出そうとしていて好感。対照的に昨年輝いた北野、一昨年の西尾両選手に元気がなかったように感じたのは心配材料。
・この試合、リーグ戦での4-3-3ではなく4-4-2で戦ったのは何故か?アンカーを置くと前半の戦いがもう少し違ったものになったのではないか。結果論だが。
・4-0の大敗だが、引きずることなく4日後のリーグ戦、ホームでの北海道コンサドーレ札幌戦で勝ち切ることが大事。
2023年4月5日(水)JリーグYBCルヴァンカップグループリーグ第3節
京都サンガ4-0セレッソ大阪
 @サンガスタジアム  天候:雨 19:03 KO 観客5,156

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