4月9日日曜日、J1リーグ第7節ホーム北海道コンサドーレ札幌戦。この日は第20回統一地方選挙の投票日。投票所である近くの小学校で投票を済ませてスタジアムに向かう。
道すがら思い出したのは松井前大阪市長がスタジアムに応援に来た時の言葉。
「知事の時には、松井よ。お前はあっちに行ってはガンバを応援してますと言い、こっちに来てはセレッソ頑張れと言い、一体どっちやねんと言われて辛かった。その点、市長になってからはセレッソだけを応援してます」と。
行政区域では大阪府知事はガンバ大阪、セレッソ大阪、それにFC大阪に義理を立てないといけないけれど、大阪市長はセレッソ大阪だけでよい。なによりわずかな時間にざっくばらんな口調でその場にいた観客の心を掴む政治家としての話術に感心したものだ。自分は政治的にはニュートラルな立場だが、いままでご苦労様でしたと言いたい。
さて、北海道コンサドーレ札幌との試合であるが、いつも打ち合いになることが多い。
はてさてこの試合はどうか。スタメンは以下の通り。
また、小菊監督が絶大なる信頼を置く毎熊がベンチにも入っていないのは何故か。リリースが出ていなかったので心配である。
開始5分、水曜日に行われたルヴァンカップ京都サンガ戦を引きづるようなあまりにも早い失点。
スローインから浅野に抜け出されて深い位置から折返し、ドフリーの金子に押し込まれる。
このシーンは鳥海が浅野についていたが、引きづられるようにドリブルで突破された。
小菊監督の京都戦後に試合の入りがすべてというコメントがあったので注意はしていただろうが、勿体ない失点。いきなり後手をふむこととなった。
⚽前半7分⚽続く7分札幌の攻撃。サイドチェンジから金子が大外の田中へパス。田中がアーリークロスを上げてキムゴンヒ、浅野が飛び込むかたち。これが決まっていれば早々に試合が終わるところだった。
開始早々から札幌はかなりのパワーを持って仕掛けてる。また、このシーン、セレッソは最終ライン4ー中盤ライン4のブロックを引いている陣形だったが、札幌は枚数をかけず単純な攻撃のかたちで攻めてきていた。
⚽前半7分⚽
次のプレイで漸くセレッソにいいかたちが出る。GKからのビルドアップ。鈴木がCBの間に入っていたが、元のポジションに上がる。それを見て奥埜は下がってその空いたスペースに為田が入ってくる。
ジンヒョンは山中にトリッキーなパス。山中から為田へ。為田、倒れ込みながらもレオセアラへ、最後はカピシャーバが詰める。逆サイドには香川も走り出しており、複数の選手が連動したかたち。矢印が前向きでGKからフィニッシュまで早く、相手は対応しづらい。
その前のプレイでよい攻撃が出来、少しセレッソに勢いが出てきた。
札幌の守備体型も揃っていたが、ペナルティボックス内にレオセアラが松田からパスを受けて反転。札幌中村のスライディングタックルがレオセアラの足に入る。
VARの結果、PKの判定。レオセアラが自身で決める。
⚽前半15分⚽失点 セレッソ大阪1-2北海道コンサドーレ札幌
折角追いついたが、1分もたたないうちに失点。
既述の7分とクロスを上げる選手は違うが、同じかたち。札幌は事前のスカウティングでセレッソが手数をかけずにクロスあげてCBの裏にFWが飛び込むかたちに弱いと読んでいたのか。再現性のある攻撃が実を結んだ。
セレッソは追い上げムードに水を差される嫌な展開になった。
前半はこのまま、終了。
後半開始から前半終了間際に肩を負傷した為田に代わって中原投入。カピシャーバをLSHに回って、中原はRSHに入った。
後半、セレッソ最初のプレイ。カピシャーバが降りてきてボールを受ける。山中にパス。山中からこちらもハーフスペースに降りてきたレオセアラにパス。香川にパスを出し。札幌CB裏に香川が足の長いボールを蹴り、奥埜を走らせる。札幌CBに追いつかれたが、いい攻撃。為田やレオセアラが降りてきた時、空いたスペースに他の選手が走るかたちは必ずチャンスになる。
⚽前半61分⚽得点 レオセアラ セレッソ大阪2-2北海道コンサドーレ札幌
香川がペナルティエリア付近でボールを持ち相手をひきつけてからカピシャーバにパス。カピシャーバのクロスにレオセアラがヘディングでズドン。単純な攻撃だが個の能力が折り重なった得点。テンションが一瞬上がったのだが___。
⚽前半64分⚽失点 セレッソ大阪2-3北海道コンサドーレ札幌
追いついて2分後に失点。福森のCKに田中がヘディングで合わせた。
この試合は札幌に先制され、追いついてさぁこれからという直後に引き離されることが二度あり、なかなか波に乗り切れない試合だった。残念ながら、敗戦となり、公式戦連敗となった。
【雑 感】
・レオセアラ選手がリーグ戦前節に続き、2得点で本領発揮。カピシャーバ選手もだんだん調子を上げており、あとはクルークス選手がフィットしてくれば、攻撃陣に厚みが出てくる。
・毎熊選手の不在が大きく響く。また為田選手も負傷しており、次節FC東京戦は無理はさせず、やはりクルークス選手を使いたい。
・ディフェンスに不安が残る。この試合もあっけない感じで失点。長年桜の門番として活躍してきたヨニッチ選手。まだまだ、空中戦に絶対的な強さを見せるが、反応に若干、陰りがみえるように思う。
・公式戦2連敗でストレスがたまるが、清武選手が取材に応じ、自分の体調とチーム状態についてコメント。
”トライしていることに対してネガティブになることはない。むしろトライしないことをネガティブに捉えた方がいい。現状維持のままではいつか衰退する」と清武。「トライしているからこそ課題は出てくる。今は成長段階。いずれ絶対に形になるし、チャレンジしないと意味がないでしょ」と表情は明るかった。”↓ ↓ ↓ 記事の全文
こういう時に不安を打ち消す言葉を発信するのもキャプテンの役割である。リハビリに励むなか、キャプテンの仕事もきっちりこなすのはさすがである。
2023年4月9日(日)2023年明治安田生命J1リーグ第7節
セレッソ大阪2-3北海道コンサドーレ札幌
@ヨドコウ桜スタジアム 天候:晴 14:03 KO 観客11,952人
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