2023Season Episode17 彼は神です ー 蹴球素人分析官(6) FC東京戦

 1リーグ第8節 アウェイFC東京戦。直近公式戦2試合(ルヴァングループステージ京都京都戦、リーグ戦札幌戦)での敗戦。試合開始早々の失点ともどかしい試合が続き、ストレスが溜まる。今節の対戦は苦手のFC東京。苦手とは言え、今季はルヴァングループステージホーム戦では勝利しており、ここは何が何でも勝利したい。_雨中で行われた試合のスタメンは次の通り。

スタメンは前節、怪我をした為田に代わって毎熊となった。カピシャーバはLWG(前節はRWG)、毎熊がRWGに入る。またVOには鈴木に代わって原川。前節より2枚の変更。

前半8分⚽カピシャーバ交代

開始早々、8分。香川からの浮いたパスをカピシャーバが足を延ばしてトラップするが、その後すぐにベンチに交代を要求。よく見るとその前のプレイあたりから腿裏をさすっており、最初から違和感があったのかもしれない。カピシャーバ→クルークスに交代。クルークスはそのままLSHに入る。中原や上門という手もあったと思うが、勝負どころで出したいという小菊監督の考えもあったのだろう。カピシャーバ選手、早い回復を願う。それにしても前節の為田選手といい、前の選手に怪我人が増えてきたのが心配である。

前半9分⚽セレッソビルドアップ時

セレッソのビルドアップ時には2CBに対してC東京はディエゴオリベイラ1枚を当ててくるかたち。2CB+GKで簡単に中盤までボールを運べるが、FC東京は中盤を締めて対応。セレッソの中盤奥埜、原川、香川3枚は2枚をボランチに残して1枚が前線に顔出すようにバランスよく動いている。

前半21分⚽東京決定機

木本から仲川にロングパスが入る。仲川がディエゴへスルーパス。直前で鳥海がカットするが安部が拾い渡邉にパス。渡辺が折返しのディエゴへのラストパス。鳥海がなんとかスライディングタックルで防ぐ。しかし、お互い何度か決定機はあったものの前半は0-0で終了。

後半46分⚽セレッソ決定機


後半、セレッソのファーストアタック。最前線にクルークス、レオセアラ、奥埜、毎熊と入ってきて、東京のディフェンスをペナルティエリア前にピン止め。その前のバイタルスペースを香川が自由に動いてラストパスを狙う。このシーンはクルークスに出してクルークスがニア上に強烈なシュート。東京GKヤコブスオビークがビックセーブ。香川がこのゾーンに入ってきて丁寧なパスを出されるのは東京からすると相当嫌だったはずである。また、香川に出した松田のパス。相手を4人引き寄せてのパスだったのでビックチャンスになった。クルークスはシュートを打ったが、CBとGKの間に早いクロスを入れれば、レオセアラ、奥埜、毎熊3人が詰めていただけに誰かに当たったかもしれなかった。

後半59分⚽セレッソ得点 得点者奥埜 FC東京0-1セレッソ大阪

レオセアラがファールを受けて得たフリーキック、キッカー山中。雨中のスリッピーなグランドにゴール前でバウンドする早いボールを蹴り込む。飛び込んだ奥埜が上手く合わせた。正直、ここまで山中の出来はクルークスとの連携ミスなどあり、さほどよくなかったが、一発の飛び道具を持っている選手はワンプレイでその評価を変えさせることが出来るのが強みだ。

後半68分⚽セレッソ失点 FC東京1-1セレッソ大阪


東京 渡邉のスーパーゴール。これにはベンチでみていた前橋育英高校の同級生鈴木徳真も唸っただろう。年間ベストゴールに選ばれてもおかしくないえぐいゴールで同点にされた。これは仕方がない。

後半74分⚽松田選手のプレイ

クルークスのクロスが反対サイドに流れて松田が追いついたシーン。いままでならCBとGKの間に早いクロスを入れるか、ドリブルで更に深いところに持ち運ぶかを選択すると思われるが松田が選んだのはバイタルにいる香川へのパス。
残念ながら通らなかったが、後半46分にも松田→香川のシーンがあったので、明らかに松田は香川を見てプレイしている。
実況の下田さんが「面白いプレイを選択しましたね」と言った通り、こうしてプレイの幅を広げている。頭のよい選手である。


後半84分⚽セレッソ得点 得点者奥埜 FC東京1-2セレッソ大阪

GKのスローイングから原川が持ち出して中原→香川→山中。香川が山中にパスしたタイミングで上門が左サイド奥にランニング。山中から上門へパス。マイナスの折り返しを奥埜がシュート。

おっくんこの日、2点目。神です


試合はこのまま終了。セレッソは今季待望のアウェイ初勝利となった。






【雑  感】
・この試合のMVPは間違いなく奥埜選手。セレッソの全得点2点をたたき出し、いつものように走行距離チーム1の13.1kmを走る。ヒーローインタビューでは試合を冷静に振り返り、なによりも謙虚である。チームがいい時でも、悪い時でも常に安定している。彼は神です。
・香川ー原川ー奥埜選手の中盤はバランスが凄く良く、特に原川選手の復調が大きい。一方、前線の為田選手、カピシャーバ選手が負傷して、手薄に。中原選手、クルークス選手の奮起に期待。水曜日に行われるルヴァンカップグループステージホーム京都サンガ戦にはどんなメンバーで挑むのか、楽しみである。いままで出番のなかった岡澤選手やこの前初めて出場機会を得た阪田選手、大迫選手を見てみたい。
・東京には松木選手や俵積田選手、良い若手選手がたくさんいる印象。俵積田選手はネクスト三笘になる可能性がある。あのドリブルは怖かった。松木選手は長友選手が試合後、香川選手に合わせていたので海外移籍のこと、聞いていた?
・DAZNの実況下田、解説永井コンビには好感が持てた。特に永井氏はセレッソのプレイを褒めているシーンが多く、関東地区での試合時に感じるストレスを感じなかった。セレッソアウェイ試合はこれからも永井氏でお願いしたい。

2023年4月15日(土)2023年明治安田生命J1リーグ第8節
FC東京1-2セレッソ大阪
 @味の素スタジアム  天候:雨 16:03 KO 観客16,939

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