2023Season Episode28 芽吹く HARIMA戦

 

ーグ戦から中二日で行われた第103回天皇杯2回戦はCento Cuore HARIMAとの対戦。対戦相手のHARIMAは兵庫県播磨地域をホームタウンとし、関西社会人1部リーグに所属するクラブ。

天皇杯は普段対戦することのないカテゴリーがかなり下位のチームと初戦で対戦することが多い。

って当たり前のトップリーグJ1に所属するチームは相手の情報はほとんどない上、サッカーというジャイアントキリングが起こりやすいスポーツ由に難しい面がある。実際、天皇杯はジャイアントキリング、通称、ジャイキリがよく起こる大会である。社会人や大学生チームなど下位カテゴリーの相手は”いっちょやったるか”と立ち向かってくるし、トーナメント制であるので延長戦まで戦っても同点である場合はPK戦で勝敗を決するレギュレーション。先制されたり、なかなか得点できない展開になるとカテゴリーの上位のチームは焦るし難しい対応を強いられる。

⚽スタメン


名古屋戦からすべてのスタメン選手を変更。期待の若手は北野に加えてLSHに阪田、RSBに石渡ネルソンが初先発。CBにはベテラン山下が構える。ネルソンは本来VOの選手であるが、試合後のインタビューを読むとSBも少し経験があるようである。若い選手がどのような戦いをみせてくれるのかも天皇杯を観る楽しみのひとつである。


前半1⚽HARIMAの守備、セレッソの攻撃

HARIMAの守備は5-4-1でブロックを作る。対するセレッソの攻撃は原川、喜田が相手CMの前に位置し、右サイドは中原とネルソンが、左サイドは阪田と舩木が、お互いのレーンをみながら、レーンが被らないように立ち位置を変える。観客席から近いネルソンの動きはよく見えたが、動き出しがスムーズで不慣れなSBもそつなくこなしている印象。

⚽前半7⚽セレッソ得点 得点者北野 セレッソ大阪1-0HARIMA

先制はセレッソ。原川が蹴ったCK。相手ストーンの前に入り込んだ北野がヘディングでスラしてゴール。早い時間帯に先制できてセレッソとしては楽な展開になった。


その後はセレッソがボールを支配し攻撃を続けるものの追加点はなしで前半終了。
ほぼ危なげない戦いであるが、HARIMAのロングスローだげが選手が密集したところに入れてきて嫌であった。それでもヤンハンビンが冷静に対応。ヤンハンビンは落ち着きのある雰囲気でキムジンヒョンとは違う意味で安心感のあるゴールキーパーである。

⚽後半53⚽セレッソ得点 得点者阪田 セレッソ大阪2-0HARIMA

セレッソがまたもCKから得点。今度はファーの阪田がドンピシャ、ヘディングで合わせてプロ入り初ゴール。
決めた後に嬉しいそうにピッチ外のサブの選手に駆け寄るのをみると初々しさが伝わってくる。

⚽後半55⚽セレッソ得点 得点者石渡ネルソン セレッソ大阪3-0HARIMA

2分後にこれもプロ入り初ゴールのネルソン。若い選手の躍動する姿をみること出来た。

その後も北野の2点目、途中交代で入った毎熊のゴールと得点を重ねたセレッソが無難に天皇杯初戦を5-0で勝利した。
【雑  感】
・北野、阪田、ネルソン選手の得点は心躍るものであった。しかし阪田、ネルソン選手が純粋にプロ入り初ゴールを喜んでいるに比べて、先のU20W杯で日本代表として10番を背負いながら結果が出せなかった北野選手は世界を実感し、喜んではいられない、結果を出し続けなければいけないという思いが強いようである。
・この試合、若手のなかで唯一、途中出場で無得点だった大迫選手はまた三人とは違って内に期するものがあるだろう。
・来季加入の奥田選手を含めて数年後には彼らが中心となったセレッソには楽しみしかない。このなかから香川選手のようにセレッソで活躍した後、海外に旅立つ選手が出るかもしれない。いずれにしてもまだ芽吹いたばかりの選手たちである。

2023年6月7日(水)第103回天皇杯二回戦
セレッソ大阪5-0HARIMA
 @ヨドコウ桜スタジアム     候:晴 19:01 KO 観客2,489

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