2023Season Episode29 滝川二高ダービー ヴィッセル神戸戦

 

季前半戦最終戦は首位ヴィッセル神戸との一戦。この試合に勝てば前半の目標である30に一点足りないものの29で折り返すことが出来る。また、隣接県のライバルチームとのチケット完売のナイトゲーム。見どころが多く、今夏、神戸を退団するイニエスタ選手が出場するのか。日本代表経験者の香川、大迫、武藤、山口、酒井高徳選手のプレイはどうか。DAZN実況の若田部さんがしきりに取り上げていたが、小菊監督と吉田監督は滝川二高時代、小菊監督が一年先輩にあったとのこと。両将の采配にも注目である。残念ながらイニエスタ選手はベンチ外となったが、それを除いても熱量の高い試合が期待される。

⚽スタメン

スタメンは前節名古屋戦より、キムジンヒョン→ヤンハンビン、山中→舩木、鈴木→喜田、為田→クルークスの 4枚を替えた。キムジンヒョンは公式発表があり、足指の骨折とのことであるが、全治は明記されておらず、当面はヤンハンビンに期待するしかない。すでにルヴァン杯、名古屋戦後半、それに直近の天皇杯でもセレッソのゴールを守っており、キムジンヒョンほどの正確なキックはないものの安定したセービングを披露している。リーグ戦でもFCソウルの正キーパーだった実力を発揮してくれることを願う。また、天皇杯でのパフォーマンスを評価し、舩木、喜田のユース育ちの選手を思い切って先発で使っており、ここにも注目である。

前半1⚽神戸の攻撃、セレッソの守備

開始1分。大迫を起点に神戸のカウンターになりかけたシーン。汰木がボールを持ったシーン。大迫、武藤がゴール前にいるだけで不気味。井出は裏を狙ってスペースを指していたが、そこにはボールは出ずボールを後ろに下げた。大迫のポストプレイが早くも出た。セレッソはいつものリトリート。素早く圧縮した4-4-2のかたちでゴール前を固め、ボールホルダーには応対する選手がチェック。

前半6分20秒⚽セレッソの攻撃
セレッソの攻撃。鳥海からクルークスへの大きなサイドチェンジのパスからクルークスがキープしている間に毎熊が猛然とインナーラップ。ポケットをとりにいって、マイナス気味に折り返すも井出がスライディングでブロック。CKに逃れる。毎熊の走力は魅力だ。

お互いスピードの速い攻撃でゴールに迫るが決定力を欠き、0-0で前半を終了した。前半のスタッツはセレッソ:神戸=シュート(枠内)6(4):7(3)、支配率が同50%:50%と互角だった。
やはり大迫のポストプレイは脅威。自陣からセンターサークル付近にいる大迫に当てて、フリックしたボールを汰木、武藤が拾ってシュートにつなげる攻撃はスピードが速い。セレッソのディフェンスが一瞬でも遅れるとおいていかれてしまう危険性があり、緊張を強いられる。後半、選手交代をどうするか含めて、両監督の采配も注目である。

いよいよ後半スタート。
神戸は後半開始から井出→佐々木に交代。前半、井出は悪いとは思わなかったが、より決定力のある佐々木を最初から使いゴールを目指す。



⚽後半50⚽セレッソ得点 得点者クルークス セレッソ大阪1-0ヴィッセル神戸



⚽後半51⚽セレッソ失点 セレッソ大阪1-1ヴィッセル神戸



後半開始後、すぐに二つのゴールで試合動く。まず先制したのはセレッソ。神戸陣に押し込んで、舩木のスローイン。パス交換から舩木のクロスにクルークスが飛び込んでヘディングシュートで決めた。GOALと叫んで喜んだのもつかの間。次のプレイで神戸に綺麗に崩され最後は山口の恩返し弾炸裂。ターンしての左足の綺麗なシュートがネットに突き刺さった。ヤンハンビン、初失点。

「もう、ほたるやん」とあちこちからため息。

その後、一進一退が続き、神戸佐々木や武藤の決定期にひやりとする場面もあったが、ヤンハンビンがスーパーセーブ。スーパーハンビン!
最終盤にゴールに近づいていたのは神戸だったが、とうとうその時がやってきた。


⚽後半90分+3分⚽セレッソ得点 得点者北野 セレッソ大阪2-1ヴィッセル神戸


なんとかセレッソが耐えていたなか、アディショナルタイム+3分。ヤンハンビンからのロングフィード。途中交代で入った北野をターゲットにしたが、頭上を超え神戸ゴールの方向に。加藤(北野選手、ジョー君と言っていたが、見返すと加藤選手だった)が猛然と追っていったので慌てて神戸GK前川がペナルティエリアを出て対応しようとした。足元でもたつく間に北野がボールを奪って、そのまま左足で無人のゴールにシュート。北野のリーグ戦初ゴールが大事な阪神ダービー別名、滝川二高ダービーの決勝点となった。

【雑  感】
前半戦を終了してセレッソは9勝2分6敗の勝ち点29。暫定ながら順位6位とまあまあの位置にいる。上位との戦いでは得意の横浜FM、神戸には勝ったものの、苦手の名古屋、広島、浦和、鹿島には負けており、相変わらず苦手意識は解消されていない。
・順位が下位の京都、G大阪、横浜FC、湘南、柏にはきっちり勝っており、取りこぼしはない。
・後半戦、さらに上を目指すには苦手チームとの対戦で勝利できるかどうかだが、この試合ぐらい強度の高いプレイが出来れば勝つ可能性はある。
・今日先発の左SB舩木選手。いままでバックパスばかりであまり良さがわからなかったが、この試合では武藤選手とマッチアップ。フィジカルが強く武藤選手を自由にやらせなかった。同じく先発した喜田選手共に覚醒したか。
・殊勲の北野選手はU20W杯を終えてから、目の色を変えてプレイしており、昨季のデビュー戦時の雰囲気が戻ってきた印象。これから暑くなり、気候的に厳しくなる後半戦。課題のフィジカルを克服し、ゴールを積み上げて欲しい。セレッソの未来。
・大迫選手はやはり代表レベルの選手。ボールを収めるフィジカル。周りを使う技術。サイドに流れてのクロス。すべてが危険だった。なぜ代表に呼ばれないのか。今の代表に大迫選手みたいなCFタイプいないし、年齢のせいだとするなら次のW杯でも十分やれると思うのだが。

2023年6月10日(土)2023年明治安田生命J1リーグ第17節
セレッソ大阪2-1ヴィッセル神戸
 @ヨドコウ桜スタジアム 天候:曇 19:03 KO 観客22,542

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