2023Season Episode35 アウェイ席で観た理由 PSG戦

 

015年2月から始めた本ブログ、この記事で337本目になる。
2015年2月18日、二本目の記事を思い起こす。


前年(2014年)夏、会社の部下だった女性が休暇をとってフランスに旅行に行くという。折角だからパリサンジェルマン(PSG)のユニフォームを買ってきて欲しいとお願いした。
名なクラブであるが詳しく知っている訳ではない。唯一知っていたのは当時セレッソに所属していたフォルラン選手と同じウルグアイ人、背番号9、カバーニ選手だったので彼のユニフォームを指定。全くサッカーに興味がない彼女であったが、無事シャンゼリゼ通りにある公式ショップ(一回目は新ユニフォームが発売前だったので二回行ってもらった)でユニフォームとパンツを買ってきてくれた。その後、トレーニングジムでヘビーローテーションで使用していた。長い間、着こんだユニフォーム、袖のエンブレムは剥げて、圧着が取れかけていた。背番号もよく見るとひび割れをしている。さすがに最近では着なくなり、箪笥にしまい込んだ。

て今夏、リーグ戦中断中にわがセレッソはPSGと国際親善試合を行うことになった。
最低価格のゴール裏でもシステム利用料?を含めて1万1千円也と高いのだが、あのユニフォームを着てPSGの試合を観たくなった。セレッソのホームでアウェイ側に座るのは初めてだ。ヤンマースタジアム長居のトイレで件のユニフォームに着替え、チケットの座席を探す。
座席は指定できない仕組みなのでアウェイゴール裏の随分、上部であったがかえって風が抜けて涼しかった。前の席にはブラジル人と思しき男性とその娘二人。ブラジル代表のカナリア色のユニフォームを着ている。おそらくアウェイ側の観客の多くは普段、セレッソの試合を観たことがない人たちだろう。セレッソで知っている選手は香川真司ぐらいだったと思われる。
国日本のすごく蒸し暑い夏の気候。シーズンが始まる前のコンディション、何より怪我だけはしないように気をつけなければならない条件のなか、それでもPSGの選手は随所に違いをみせた。一人、二人をはがして決定的なチャンスを作ることはなんなく出来る感じだった。PSGのユニフォームを着ている人たちはコンサートに来ているような感覚で、どちらの選手でも、よいプレイが出ると「オォー」と歓声をあげ、拍手した。コテコテのJリーグファン、セレッソファンからすると新鮮だった。

半出てきたセレッソの選手は新加入だったり、若手だったりとこの試合で監督にアピールしたい、意欲を持った選手たち。ただの「花」サッカーにするつもりはなかった。前線から懸命にプレスをかけて走り回った。そんななか「世界」のカガワが綺麗な決勝ゴールを決めた。前席のブラジル人の父娘は「ネイマール!」と叫び、ベンチのネイマール選手に出場を催促した。スタジアム全体が願ったことだったが、彼のプレイを観ることは叶わなかった。

SGユニ姿なので控えめに勝利を喜びながら、このユニフォームがまだ、真新しかった9年前のことを思い返してみた。_そんな機会を与えてくれるサッカーとは不思議なものである。




2023年7月28日(金)PSG JAPAN Tour2023
PSG2-3セレッソ大阪
 @ヤンマースタジアム長居 天候:晴 19:24 KO 観客32,430

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