新大阪8時48分発ひかり500号東京行きに乗るために27番ホームに急いで駆け上がると、ガンバ大阪のエンブレムがお揃いのリュックサックを肩にかけた若いカップル_今日のガンバはアウェイジュビロ磐田戦。また、自分の指定席号車まで歩いていくと今度は清水エスパルスのユニフォーム姿の女性
図らずもひかり500号はそれぞれの想いをもったJリーグ各クラブのファンを乗せて東に向かう。考えてみれば毎週末に西へ東へ、北へ南へと試合の開催地にファンが移動している、それも大抵の場合は日帰り。それはたいへんご苦労なことだと思うが、自分もその一人。この清水遠征の後はGWに2年前に航空券までとったのにコロナのせいで中止となった鳥栖まで行きたいと計画している試合が行われるIAIスタジアム日本平は静岡駅で乗り換え、在来線で清水駅まで行き、そこからシャトルバスで20分。小高い丘陵にバスが止まると、そこには素晴らしい風景が広がる。古いが趣のあるスタジアムとその背後に富士山が薄雲に透けるように見える。現地でしか絶対に見ることができないこの景色を見ただけで交通費とチケット代の半分はもとが獲れたと大阪人らしく満足する。あとは試合に勝てれば_
J1リーグ第4節、アウェイ清水エスパルス戦。このカードはお互いにアウェイで勝てない内弁慶シリーズ。未だリーグ戦未勝利のセレッソは鬼門を突破したい
試合の前半はお互いに決定的なチャンスもなく五分五分の展開。しかし、前半終了間際の45分。この日、左SBでリーグ戦初先発の山中選手が放ったクロスが相手CBに当たってゴールイン。その前にFW山田選手が触っているようにも見えるので、山田選手の得点にしてあげて欲しいが、判定はオウンゴール
エグいクロスを奥埜選手がスライディングしてゴールに押し込む。理想的な時間帯に再度、リード
さらに試合終盤の83分。奥埜選手が中盤で受けて半身の体勢からロングボールを供給。途中交代で入った上門選手が裏に抜け出し、そのままキーパーと1対1。冷静にゴールに沈めた。1-3、これで勝負あり。鬼門アイスタで18年ぶりに勝利。18年ということは最後に勝った時にはまだ北野選手は生まれていなかったのだ
いつも髪をオールバックに撫でつけている悪魔の左足を持つ男、山中選手が嬉しそうにサムアップした姿が印象的だった
2022年3月12日(土)明治安田生命J1リーグ第4節
清水エスパルス1-3セレッソ大阪
@IAIスタジアム日本平 天候:晴 14:03KO 観客10,887 人
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