三外国人は弱連結か #弱連結 #V・ファーレン長崎 

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この記事を書いている日、すなわち平成27年5月17日にセレッソ大阪のホームゲームV・ファーレン長崎との試合に1-2で敗戦した。V・ファーレン長崎がどんなチームかは知らなかったが、事前に調べたところによると「アジアの大砲」と呼ばれた高木拓也氏が監督。以前、セレッソ大阪に在籍していた黒木聖仁選手がいることぐらいはわかった。それと前からのハードワークと固い守備が信条でこの試合が行われる前の順位はセレッソ大阪より上だった。岡山といい、金沢といいJ2のこういうタイプのチームには苦戦するので戦前から難しい試合になることはある程度、予測された。
それにフォルラン、パブロ、カカウの三外国人選手を併用することの危惧はネット上に再三、書き込まれていた。技術があり、縦に早い攻めができ、決定力があるというメリットがあるものの、守備力が弱く、後ろの中盤、最終ラインの選手に過大な負担がかかるのだ。試合の最終盤で失点を繰り返すのは偶然ではないだろう。前線と中盤にスペースが空き、相手チームにそこを使われ、前線からの守備が弱いのでビルドアップを容易に許してしまう。「サッカーデータ革命」(クリス・アンダーセン&デイビッド・サリー著/辰巳出版)のなかには「サッカーは"鎖の最も弱い部分(弱連結)で成功が左右されるスポーツである」と引用している。相手チームは対戦相手の弱連結部分を鋭く見抜き、そこをついてくる。
三箇所もの弱連結部分があると90分のうち、必ず数回、致命的な穴ができてしまう。勿論、攻撃との費用対効果を見た上でそれが許されるものか否かを判断しなければならない。ただ、カカウ選手は試合数日前の練習では別メニュー。試合でも昨年見せた圧倒的な決定力は影を潜め、シュートチャンスにも自分で打とうとせずパスを選択。何か自信をなくしているように見える一方、途中交代出場の楠神選手はキレッキレのドリブルで相手ディフェンダーをぶっちぎって決定的なチャンスを演出していた。

玉田選手、楠神選手あるいは関口選手など日本選手への期待が高いなか、5敗を喫し早くも後がなくなったアウトゥオリ監督はそれでも頑固に三外国人選手併用作戦を続行するのだろうか。もし、そうだとさらなるJ2地獄にハマり込むだけだと思うのだが。
いずれにしてもカカウ、フォルラン両選手との契約が切れる夏にはチームのかたちは変容する可能性もある。そこまで終戦宣言するような状況になっていなければよいが。

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