2023Season Episode8 蹴球素人分析官(3) 浦和レッズ戦

  023J1リーグ第3節 アウェイ浦和レッズ戦。この試合はレッズのホーム開幕戦であり、埼玉スタジアム2002が改修のため、浦和駒場スタジアムでの開幕戦となった。20年ぶりだそうだ。場所が変われどレッズの応援は変わらず、熱くその熱気に気圧された訳でもないであろうが、またも2-1の敗戦。しかもこの試合も開幕戦から三試合連続の71分以降の失点とこれはもう何か原因があり、これを解決できる戦術と取らない限り、いつまでも負の連鎖を断ち切ることをできないと思えた。特に気になったのが、試合後の小菊監督のインタビュー内容。

【小菊監督しかし、昨年の我々の強みだった守備で、ここ数試合、失点が続いています。難しい両輪のバランスですが、自分たちの強みも強固にしていく必要性があると痛感したゲームでした・・・

昨年から積み上げてきた強固な守備に得点力を期待できる新加入の外国人選手を加えたのではなかったのか。そんな簡単に積み上げてきたものが壊れるのか。その辺を中心に素人分析官が分析したい。先発メンバーは次の通り。


前節より4人の変更。キムジンヒョン、鳥海、鈴木徳真が今季初めてスタメンに入り、山中が復帰。キムジンヒョンのフィードと鈴木徳真のバランスの取れたポジショニングに期待したい。

2分浦和GKロングボールをセレッソDFが跳ね返したセカンドボールを回収した浦和。モーベルグがスルーパスを鳥海と山中の間に出す。この時、セレッソ反対サイドのクルークス、毎熊はぐっとボールサイドに圧縮している。試合開始早々なのでセレッソは非常にコンパクトな陣形で守備をしている。


28分、ここまであまり良いかたちの攻撃がなかったセレッソだが、漸く中盤で鈴木徳真→レオセアラ→為田→山中→レオセアラが少し持ち出してシュート。シュートコースに浦和DFに入られていたがシュートまでいけた。

33分、セレッソが先制する。浦和GK西川のキックをヨニッチが前に出てヘディング。それを為田がドリブルで運んでDFとGKの間にクロス。浦和のオウンゴールを誘発する。ヨニッチの前のプレイでレオセアラが西川にプレッシャーをかけており、そのため西川のキックが中途半端なものになったことが遠因。前からのプレスとコンパクトな守備という意味ではある意味狙っていたかたちといえる。その後、セレッソの攻勢の時間が続く。38分、CKからヨニッチのヘディングシュート。GK西川の好セーブにあう。勝てない試合というのは「あれが入っていたら」というのが。。。

前半はこのまま終了。ここまでは守備陣形が間延びすることもなく、悪くない。また、期待したキムジンヒョンのフィードも所々でピタッと決まり、攻撃の起点が出来る。流石と思わせる。そして運命の後半_

後半58分、失点。この少し当たりの時間帯から酒井の位置が高くなってきていた。このシーンでは酒井のところに誰も行けておらず、スルーパスに興梠が反応。鳥海が遅れて応対し手を使ったためにPK。これをショルツに決められる。ベテラン二人にやられた。

その後、64分にレオセアラが為田のクロスに合わせてゴールかと思われたが、オフサイド。このオフサイドによってセレッソは気落ちしたように見えた。逆に浦和は勢いづいた。


81分。ショルツから降りてきたリンセンに早いパス。フリックしたようなふわりとしたパスが関根に入り、鳥海が入れ替われてしまう。最後、途中交代の安居にきっちり決められて終戦。この試合、セレッソは終始、高い位置をとる酒井に手を焼いており、このシーンではショルツと酒井の二人をみなければならなくなった為田はショルツにチェックにいけなかった。

その後、毎熊を一列あげてRSH、RSBには進藤、先に交代していた中原をLSHに、LSBには山中に代えて舩木を投入した。おそらくベンチメンバーを決めた時に最終盤にはこの布陣で守備を固める構想があったのであろう。結果論だが、またしても選手交代で後手を踏んだ。

これでリーグ戦は3節を終えて1分2敗。開幕前には予想だにしなかった試練が早くも訪れている。

2023年3月4日(土)2023年明治安田生命J1リーグ第3節
浦和レッズ2-1セレッソ大阪
 @浦和駒場スタジアム 天候:晴 15:05 KO 観客18,437

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