2023Season Episode33 プロサッカーチームの監督というお仕事 FC大阪vsSC相模原

 

る意味、地元のFC大阪の試合を観戦。この試合を観たかったのは前にもこのブログで書いたが、アウェイチームSC相模原の監督が就任一年目の戸田和幸氏であるからだ。それまで戸田氏は大学生や社会人チームを指導し、指導者としての実績を積み上げてきた。

れよりも有名なのはプレミアリーグやブンデスリーガなど主要な欧州リーグの解説者として、私のような素人にもわかり易く、戦術分析をされ、その基礎となる最新の戦術にも精通しておられた。ロティーナ氏がセレッソの監督だった際にはセレッソの練習を見学され、公平性の観点からそのシーズンはセレッソの試合は解説しないという姿勢だった。勉強熱心な方だという印象。そして、解説動画をYoutubeにアップされるので、毎回拝見するのが楽しみであり、一番好きな解説者であった。

の戸田氏が満を持して今季、SC相模原の監督に就任。一体どのようなサッカーを体現されるのか観たかった。現在のSC相模原であるが、第16節を終わって1勝7分8敗勝ち点10とJ3リーグ20チーム中20位と大変苦戦している。一方、ホームFC大阪7勝2分7敗と五分の星を残しており、こちらは勝ち点23の10位。昇格一年目のシーズンとしてはまずまずの折り返し。

合開始。しかし前半10分で相模原のCF栗原が負傷交代。この交替は痛かったのではないか。基本的には相模原はボールを保持して立ち位置を変えながら、空いたスペースに顔を出してボールを前進させていく。FC大阪は4-4-2のブロックを組み、ボールを引っかけて奪ってカウンターを狙うかたち。

31分。ペナルティエリア付近真ん中の地点で得たファール。FK を禹が綺麗に決めた。押し気味に試合を進める相模原だがフィニッシュまで取れない。後半、相模原は3バック化、LSBを偽SBにして面白い位置に侵入させて攻撃していた。時折、戸田監督も拍手を送っていたので、これがやりたい攻撃のかたちなのだと知ることができた。決して悪い内容ではないのだが、結局、FK一本にやられてこのまま試合終了。9敗目を喫した。
い内容であっても勝てないときは勝てないのがサッカー。ファイナルサードまで運んでも決定力がなければ、得点は取れない。試合開始早々にCFが交替となる不運も重なった。
一方、FC大阪は割り切った戦い方をしており、FKやCK時のサインプレイやロングスローなど工夫を凝らしていたようにみえた。また、FK一本で勝ちをたぐり寄せるしたたかさ、粘り強さも感じた。

田監督が苦戦するのだから、プロサッカーチームの監督というのは本当に難しい仕事であると推察される。_翻って我が将、小菊監督。負けが込むと「あの選手を何故出さない」「交代カードが遅すぎる。なぜ交代枠を使い切らない」「先制されると逆転できない」と、私もついつい毒づくのだが、選手の状態を一番間近でみているのが監督。こちらの知らない裏事情が山のようにあるのだろう。理想を追求しながらも、勝ち点を積み上げなければならないリアリストの一面も持たなければならない。よし、あまり批判するのはやめよう。

コメント